Director's BOYAKing
15.テンポが速くなる??!! (2001.3.23)
掲示板で mamilico 嬢から
「毎年思うんだけど、本番のとき必ず先生の指揮は、
練習のときより早いですよね」という指摘。
以前にも、こういう指摘がちょいちょいあって、
楽屋に戻ってから悲鳴混じりの「速かった~~!!」の声を
聞かされたこともありました(たとえばマンボ・ジャンボ)。
でも、あまり自覚ないんですよね。
いつもと変わらない つ・も・り、、みたいな感じでね、
「速かった」と言われても、「あれ? そうだった?」と。。。
時には、「うん、速くしてみた」と平然と答えることもありますが。
さて、その理由を考えてみました。
1、本番の高揚感から、つい本音が出てしまう。 練習の時は技術的な問題を考えてテンポを遅めにしていても、 本番になるとついついイメージにあるテンポに近づけてしまう。 自分としてはあまり違和感がない。
(まあ、これはもっともらしいし、これもあるだろうけど、 自覚しない、ということは説明できていないなぁ。。。)
2、公民館の講堂での練習に較べて、音響面で安心感がある。
講堂は広い、天井が高い、そこにみんな間隔を置いて、
広い範囲に散らばるように配置している。
実は、大ざっぱに聞くにはさほど不自由はしないんですが、
細かいところをチェックしようと思うと、聞きづらい部屋なのです。
特に、ホルンなど、今の位置は以前に比べたらましだけど、
今の位置でもなかなか聞こえづらい。
それに、遠く離れているパートなんか、合わせづらいだろうし、
指揮を見るのも、互いの音を聞くのも、容易ならざること。
講堂に較べて、ステージで振ると、安心するのです。
講堂に較べてうんと明瞭に聞こえるし、みんな近いところにいるから、
講堂よりも合図がしやすいような気がします。
ホワホワ聞こえる講堂と、スカッと聞こえるステージの指揮台、
この両者の違いが、本番で速く振っても速さが自覚できない理由かも。。。
まあ、苦しい弁解みたいなもんですね。。。
しかし、指揮者は本番で何しでかすかわからない、という認識は、
これは大切だと思いますよ。
緊張感とスリルこそ、本番の醍醐味ですからね。
岩吹は、プロの大先生を大金払って雇っているわけではなくて、
素人の1団員が前に立ってあれこれ参考意見を言っているだけなんですよ。
毎週の練習だって、「要注意!!」です。